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マレビトの宿る社 at マルカツ

キュレーター会場

ha・ソ150811-28

よその地から来た3人の作家がここに棲み込み、演劇を使って土地の記憶を浮き彫りにしていく。歴史という名の土地の記憶、家族や家の記憶、あるいは誰か個人の記憶など、さまざまな単位の記憶があるだろう。それらは複雑に絡まり合い、今の宇陀松山の景色を作っている。ここで3人がどのように「土地の記憶」を見せてくれるのか、それはまだ私も知らない。ただ観客がこの場所で時間を過ごし、記憶の層の重なりに身を置く中で胎内めぐりのように何かにたどり着くこともあるのではないかと思う。

ここはかつて家族が暮らす家だった。商いもしていた。今はマレビトが人を惑わせ導く社である。マレビトたちは演劇を介してあなたと土地の出会いを祝福し、えにし:縁を結んでくれる。層の重なりの中で浮かび上がってくるこの土地はきっと、住んでいたあなたにとっても初めて出会う場所となるだろう。他の地から来たあなたは、どうかこの社での体験を大事に、この土地の景色を見てほしい。


※ ナイトビューイング時の一般公開は18時まで。18時以降は有料の作品上演の入場者のみに限らせていただきます。

profile
森 麻奈美 MoriManami

マルカツ担当キュレーター

1987年東京生まれ。多摩美術大学芸術学科中途退学、立教大学映像身体学科卒業。立教大学での演劇研究と活動を経て、演出家・芸術監督の知的パートナーであるドラマトゥルクを目指すようになる。卒業論文として「現代日本社会における観客と作品の関係性」についての考察を提出し、2014年の秋に大学卒業。卒業後は黄金町バザール2014に出展された演劇センターF「演劇パビリオン」での公募ドラマトゥルクをはじめ、街中での演劇や展示式の演劇など、観客と作品の関係を捉え直す活動を続けている。

アーティスト

関連イベント

武田力作品上演「わたしたちになれなかった、わたしへ」

誰が話しているかわからない糸電話を介しての会話からたちあがる、観客参加型演劇。(上映時間約80分を予定。)

開催日|10/24(土)18:00-  25(日)14:00- 31(土)18:00-  11/1(日)14:00- 3(火・祝)14:00-

鑑賞料|1000円 事前予約制 ※当日券あり


アムリタ作品上演「から、へ、流れる」

この土地と「訪ねてくる人」をテーマに、関東・関西の俳優たちと新作を作ります。

開催日|10/24(土)14:00- 25(日)18:00- 10/30(金)18:00- 31(土)14:00-  11/1(日)18:00-  2(月)14:00-

鑑賞料|1500円茶菓子付き 事前予約制 ※当日券あり

いずれも昼=14時-15時夜=18時-19時  予約・問い合わせ先|udamatsuyama.o@gmail.com

宇陀松山キュレータートークショー「おんなたちの宇陀松山」

日時:10/31(土)15:15~16:30 

会場:催空間 源(旧森田家住宅)
定員:50名(先着順)
入場:無料
出演:中野温子(旧四郷屋 担当キュレーター)、森麻奈美(マルカツ 担当キュレーター)、田川陽子(はならぁと宇陀松山実行委員会)


交通アクセス

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電車|近鉄榛原駅→バス約20分[大宇陀方面行き・西山バス停下車]/JR桜井駅→バスで約30分[西山バス停下車]
車|名阪国道針インターを南に約30分/公式駐車場|もりかわ葬祭北側(無料)、大宇陀道の駅 第二駐車場(無料)