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こあ

はならぁと こあ

『はならぁと』の核となる展覧会会場「キュレーター会場」が置かれるメインエリア。
「キュレーター会場」では、「地域性」と「芸術」、双方の現状や課題を深く考察し、双方にとって新たな価値観の発見と創造を促す展覧会やイベントを、実行委員会によって選出された担当キュレーターの統括の下で開催します。エリア内で多数開催される「はならぁと会場」での展覧会・イベントと共に、奈良県および開催地域のこれまでのイメージや価値観を積極的にゆり動かすことを目的とします。

 

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中野 温子 Nakano Atsuko
旧四郷屋 担当キュレーター
(写真左)
 
森 麻奈美 Mori Manami
マルカツ 担当キュレーター
(写真右)
 

kyu2

魚住 勇太 Uozumi Yuta
「ADSR展」南八木昭和スクエア他 担当キュレーター
(写真左)
 
加藤 巧 Kato Takumi
元トウネ精米工場 /中野町家 担当キュレーター
(写真右)
 

 


 

開催エリア日程
宇陀松山八木札の辻今井町
2015年10月24日(土) – 11月3日(火・祝)

開催時間
10:00 – 17:00
会期中無休

こあキュレーター会場ナイトビューイング
宇陀松山・今井町
10月24日(土)・30日(金)・31日(土) - 17:00 – 19:00
八木札の辻
魚住勇太ADSR展 10月24日(土) –  11月3日(火・祝) 17:15 – 19:45

入場料
今年の『はならぁと』は、こあエリアのキュレーターが担当する4会場のみ有料です。

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缶バッジ型入場フリーパス(300円)をご購入いただき、こあキュレーター会場入口にてご提示ください。
1つの缶バッジでどの会場でも何度でもご入場いただけます。
当ガイドブックをお持ちの方は、P.75にある缶バッジ引換券をご提示ください。

※缶バッジは各エリアインフォメーション、または各こあキュレーター会場入口にてお買い求めください。
※高校生以下は無料です。
※有料のワークショップやイベントは別途料金がかかります。

 


 

奈良・町家の芸術祭 はならぁと アートディレクター
山中 俊広

yamanaka1975年大阪生まれ。大阪府立大学経済学部卒業、大阪芸術大学大学院芸術文化研究科修士課程修了。
大阪芸術大学博物館学芸員、現代美術ギャラリーなどの勤務を経て、2012年よりフリーランスとして活動を開始。関西を拠点に現代美術に特化した展覧会やイベントの企画、美術評論の執筆をおこなう。
2013年に大阪市此花区にギャラリースペース「the three konohana」をオープンし、ギャラリストの立場でも各種企画をおこなう。2013年より「飛鳥アートヴィレッジ」プログラム・コーディネーター。2014年より大阪芸術大学芸術計画学科非常勤講師。

 

アートディレクターが語る今年の『はならぁと』のみどころ

「歴史と未来、まちと芸術が交差する」。この今年の『はならぁと』のキャッチコピーは、5つの開催エリアの地理的な位置や、両極の概念が交じり合うというような、表面的な“交差”のイメージのみに留まりません。今年の開催地となる5エリアは、古来から奈良の外に視点を向け、対外的な活動と交流によってまちが栄えていった歴史と経緯を持っています。

今年、5年目という一つの区切りの年を迎える『はならぁと』。今年も、現代のあらゆる芸術に関わる60組以上のキュレーターとアーティストが、奈良県内に集います。なかでも、今年の「こあ」エリアのメイン会場を担当する4名のキュレーターは、現代美術系のキュレーターが大半を占めた昨年の構成から大きく様変わりしました。美術・音楽・デザイン・演劇と、多岐にわたる領域のキュレーターで構成され、現代の芸術をより幅広く包括することのできる『はならぁと』になりました。加えて、領域横断の傾向が進む現代の芸術の動向と、今年の各開催エリアの風土・歴史が結びついた、『はならぁと』の多数の展示・作品が指し示す奈良の現状と未来に、あらゆる思考と想像、そして感覚を解き放ちながら、数多くの気づきを得ていただく機会になれば幸いです。

そして今年は、芸術に関する展示・イベントのみならず、各エリアにて現地の人々が主催する、地域を楽しむためのイベントも多数用意しております。芸術とまち、双方が表現するさまざまな奈良のイメージは、奈良県外からご来場いただくみなさまの日常とも、多数の交差する要素が見いだされていくはずです。

近年、全国各地で多数の芸術祭・アートプロジェクトが開催されていますが、地域振興という一方向的な目的に留まることなく、改めて『はならぁと』を開催し続けていることの意義を私たちは考えていかなければなりません。現代の芸術と地域文化がいかにして自らの表現やメッセージを成熟させ、それらを現代の社会にいかに反映すべきかを考え、実践する場としても、今年の『はならぁと』をより強く位置づけたいと思います。