10月1日(土)-10日31月(月)
吉野に逃れた大海人皇子を国栖の翁が暗殺の手から救ったと物語は伝える。大海人皇子は吉野で挙兵し、戦いに勝ち、歴史は変わる。
戦宮があったとされる宮滝遺跡あたりから、激しくうねる川に沿って上流に5キロほど進んだ地点。絶景があなたを待つ。ヘアピンカーブを描く吉野川。その内側には唐突に山が隆起し、奥の峰々へ繋がる。自然の生す景観は、かくも美しいものか。その東側、肩を寄せ合うように家々が並ぶ。国栖の里だ。
この里には“護る”力を感じる。それはどこから湧いてくるのだろう。川に、山々に、守られ与えられているからだと、そう思える。
そんな山里に暮らし、地域に交わり、制作に取り組むアーティストを迎えたいという声が聞こえてきた。そして吉野町で初めての『はならぁと』の会場に決まった。今回は灯りをテーマにした国栖地区の人気イベント「国栖の里灯り展」に『はならぁと』が参加する。
清流が里を潤しながら滔々と、手漉き和紙のためにひかれた山水がささやくように、この地と里人の歴史を語りかけてくる場所に飛び込むアートとは、そのアートが山間の町に起こす流れとは。これは、いつかの祝祭の小さなはじまり。
はならぁと 2016 あらうんど
初開催の吉野町国栖はまず、互いを知ることからはじめています。島本淳子さん(2013,2014 出展作家)によるサウンドスケープコンポジションワークショップ「響く宙の音環る鏡の音」を9月18、19日に実施。成果展示を10月の高取土佐町並みで公開予定です。
10月9日の「国栖の里灯り展」に、名産の手すき和紙を用いた栗田咲子さんのパフォーマンスとボランティアチーム『はならぁと部』を中心とした有志による灯り作品展示で参加します。
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9月18(日)、19日(月祝)10:30〜16:30
サウンドスケープコンポジションワークショップ「響く宙の音環る鏡の音」
会場:国栖の里 総合センター
10月9日(日)16:00-19:00
「国栖の里灯り展」に合わせて、作家 栗田咲子さんによるライブドローイング開催
会場:旧国栖幼稚園舎
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 ©