10月1日(土)-10日31月(月)
『日本書紀』推古21(613)年に「難波より京にいたる大道を置く」と記されている。
この大道にあたるとされるのが横大路と竹内街道。そして大和盆地を南北に縦貫した下ツ道は、上ツ道、中ツ道と並ぶ古代の幹線道路だ。古代のメインストリート横大路と下ツ道が交差するのが「八木札の辻」である。
やがて飛鳥・藤原から平城へと都が移り、静かになったこの道ににぎわいが戻ったのは、「おかげ参り」が流行した江戸時代。現在辻に立つ「八木札の辻交流館」は、その頃に人々が集った旅籠だった建物。かたちは変わったが、今また道行く人を迎え、送り出す場となっている。
いつの時代も道では人々が“交差”する。千数百年が積み重なるこの道には、どんな想い、望み、願い、悼み…が行き来したのだろう。急がずゆったり歩いたら、時空を超えた心のかけらがきらりと光って見つかるだろうか。
八木札の辻エリア、『はならぁと』唯一の皆勤賞エリアである。第1回から欠かさず作品展示を行い、昨年「こあ」を経験し、今年は新たな企画「あらうんど」に臨む。人が、思いが、行き来する意義をよくよく知るエリアの次なる“交差”を探してみたい。
すでに『はならぁと』のベテランである八木札の辻では地域側が「手伝う」から「主催」へ。地域主催の展覧会作りの、さらなるスキルアップのための実践ワークショップを行っています。
窪山洋子さん(2013こあキュレーター)が長期ワークショップを実施。このワークショップの展開で、八木では3つの自主企画展示が開催されます。今後さらに2つアーティストによる実践ワークショップを開催予定です。
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八木札の辻エリアでは11月1日から6日まで、3箇所でイベントを開催します。JR畝傍駅での展示では、作品を楽しんでいただけるだけでなく、駅舎内の貴賓室内や資料などもご覧いただけます。
今回のイベントを通して、地元の方には八木の歴史を振り返るきっかけに、地元以外の方には八木の魅力を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。全てが入場無料のイベントですので、ぜひこの機会に八木札の辻エリアにいらしてください。
【開催日】
2016年 11月1日(火) 〜 6日(日)
【開催時間】
JR畝傍駅周辺は10:00~19:30まで、Waccaは16:00まで
【 展示内容 】
①奈良芸術短期大学デザインコースメディアデザインクラスによる映像作品の展示。
会場:JR畝傍駅内 貴賓室
②八木まちづくりネットワークによる八木フォトアーカイブプロジェクト
会場:JR畝傍駅 駅舎周辺
③やまきみなこ×une×ふくいまさおによる展示「わたし×八木×だいすき」
会場:Wacca(奈良県橿原市南八木町3-2-9)
近鉄八木西口駅から徒歩10分、JR畝傍駅から徒歩5分
開催日 :1 0/15(土),16(日)
予定詳細:随時更新
近鉄大和八木駅すぐに窓口がある橿原市レンタサイクル「古都りん」
藤原宮跡や耳成山へ足を伸ばすのにも便利
電動アシスト付1,000円/回、その他700円/回
詳細・問合せ・予約は http://www.kashihara-naviplaza.com/
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 ©