※招待作家より下部はエントリー順です。
※作品写真は本展で展示されないものも含まれていますのでご留意ください。
三瀬 夏之介 / みせ なつのすけ (pa)
山形に居を移して二年半。実際に住んでみると食材は美味しく、空気は澄み、空は青く、人は優しい。
故郷である奈良を連想させる四方を山に囲まれたここ山形を現代の桃源郷に見立てた今回の出品作
「山ツツジを探して」の制作を終えたのは今年の三月頭。その後すぐにあの地震が起きたのだった。
地震直後、そして今でもだが、多くの作家がアートの無力感を嫌というほど感じさせられたに違いない。
こんな非常時には即効性のある力が必要とされる。僕たちはほんとうの時代の転換点に立たされているのだ。
ただただ元通りに修復するのではだめだろう。新たな「桃源郷」を再考し、実践していかなくてはいけないのだと思う。
http://www.natsunosuke.com/
中島 崇 / なかじま たかし (in)
私は空間作品を多く手掛けています。今回は今井という特別な町の一角で、参加者と色画用紙で簡単な花を作るワークショップを行います。(10/2)
そこで作った花は空間作品の一部として、または参加者自身に飾り着けたり、まわりの方に配ったりしていただこうと考えています。
10/3からは同じ場所で、自然が持つ生命力をモチーフに増幅、成長してゆく逞しさと疎ましさを表現する空間作品を公開制作していきます。(10/7まで)
HANARARTのプレイベントとして体験して下さい。
http://nakajimatakashi.net/
小林 理絵 / こばやし りえ (in)
ゆっくりと流れる奈良の時間を、水面で灯したキャンドルがゆらゆらと揺れゆったりとした
雰囲気で感じてもらいたい。
http://canataconata.narasaku.jp/
清瀬 由紀 / きよせ ゆき (in)
—噴華—地球にまだ生命が存在しなかった頃、宇宙のどこか、華の星で、大噴華が起こった。
その爆発で華たちは飛び散り、遙か遠くまでとばされ、地球に落下したものもあった。
幾億の時を経て、それらは枯れてしまったが、その種から芽が出て、また新たな命が芽生えた。
http://yumakinoyu.blog.fc2.com/
藤田 りよ / ふじた りよ (in,pa)
人は必ずトイレを利用する。そして、出来ればそこは、心地よい場所でありたいものだ。 アートを身近に感じて心地よい使用感を体感してほしい。「トイレdeアート」の醍醐味である。
新野 洋 / しんの ひろし (sc,in)
花や草木、昆虫を題材にそれらの部位を複数組み合わせた実際には存在しない空想の
「いきもの」が点在している。それらは自然界にある形や色を忠実に構成されているため、
空想のみの世界に留まらず強く現実感を喚起させられる。
http://nonshi99.blog57.fc2.com/
野田 万里子 / のだ まりこ (in)
日本古来の伝統的習慣である盛り塩。
その盛り塩の起源を通じ、現代日本人の文化習慣への関わり方をカラフルな塩の
花で考察したいと考えている。約200もの盛り塩が町屋空間を変化させる。
http://marikonoda.jugem.jp
池田 愛 / いけだ あい (pa)
(ならまち)日本には、国際性豊かな正倉院宝物を保存し続ける文化がある。心に永遠性があるからである。 一方、万物は変化し続ける無常の精神がある。過去と現代、日本と世界を繋ぐ想いが日本を復興させる心のよりどころであり、 魂は生き続けるという鎮魂の祈りでもある。
(郡山)当時の人も遊んだであろう花札は、12カ月折々の花の意匠文様に基づいている。 花札のイメージに、元気良く泳ぎ回る郡山の金魚をたくさん描き加えて、市場活性化と地域繁栄の願いを込める。 伝統的なパターンと現代的なスタイルで日本の精神を表現する。
(今井)懐かしい風景が残る今井町は、綿の産業で栄えた歴史がある。それにちなみ、綿布の上に奈良の墨を基調にして四季の花々を描き、
日本の精神を表現する。これらの作品で、歴史と伝統の意味を捉えながら、現代の方法で日本文化の美と心を発表する。
http://ai-ikeda.com/japanese_index.html
原田 成規 / はらだ せいき (pa,ph)
歴史のある宇陀・松山地区の町家をテーマ『はな・ハナ・HANA』によりフィールドワークし、 アートなホット・スポットの場を再認識・再発見できる場として提案することである。
花綺者山田廣之信 / かぶきものやまだひろのしん (sc)
作家の遊び心が前面に打ち出されている作品創りを目指している。 この作品は、観る者を楽しませ、参加して頂ける作品である。華を、異質素材と共に飾ることに より、その美しさ、優雅さ、不思議さ、面白さを引き出しものである。
山本 麻世 / やまもと あさよ (sc,in)
私はその場で切掛けを探し、原始的な模様を作り、媒介物として存在させる。
それを少しの間定着させる事によって既にある風景を新しい繋がりの風景へと変化させる。
そして、また、しばらくして、どこかで違う繋がりを見つけ出す。
http://www.asayo-yamamoto.com
原田 要 / はらだ かなめ (sc)
私の作品は花のような形状だが、花を表しているのではない。あくまでも色彩が主役であり、 絵画と考えている。形態は色彩のための器である。しかし色彩を魅せるための形を 追求した結果、自然と花に近づいた。視線を引き付けて離さない存在としての花として。
生川 和美 / なるかわ かずみ (pa)
遠くから射す太陽の光、その暖かさや明るさ、そして水や風、土など、身のまわりのすべてを
のみ込んで、すくすくと育ち、花を咲かせ、その美しい姿を、むきだしに揺れる花々。
そこにみずからの感情をなぞらえ、愛でるように、日々、描いている。
http://www.kazumi-narukawa.com/
古巻 和芳 / こまき かずふさ (in)
かつて遊郭であった川本邸。この邸内の一室の窓に西日のような光が差しこみ、 そこに様々な花の凛とした立ち姿が映る。この特殊な場の記憶に寄り添いつつ、 窓の向こうの「花の色」を想うための映像インスタレーションを展開する。
Chumpol Taksapornchai / チェンポン タクサポンチャイ (pa)
今回のコンセプトは、"おだやかな覚醒"。 想像を超える出来事が起こり私たちのこころが丸裸になったときに初めて、本当に大切なものは何なのかということを思い起こさせてくれるのである。
仏教というフィルターを通して人間の心のあり方を伝えたい。
http://matoomartspace.weebly.com/index.html
関 智生 / せき ともお (pa)
「救いの絵画」を描いてみたい。この漠然とした大それた望みも、桜の花なら叶えてくれる かもしれない。なぜなら桜は、日本人が感情移入できるふところの深い、しかも通俗的な力をもつ花だからだ。
うしお さとこ / うしお さとこ (pa,sc)
作品のコンセプトは"フと日常から離れて、心が静かになる"です。
森の中に咲く、華やかではないけどもなんとも言えない強さを持っている。
そんな花を、イラストや紙を使って表現できればと思い制作した。
http://yaplog.jp/kiriart/
フジタマユミ / ふじたまゆみ (in)
時は弘化元年。由緒ある商家にて跡取り息子の結婚式が執り行われていた。才覚溢れる新郎と
美しい新婦の姿に、人々は二人の素晴らしい将来を確信した。しかしよく見ると何かがおかしい。
古き良き伝統と現代人の妄想が混じり合う。参列をお待ちしております。
http://blog.livedoor.jp/rodorigesu33/
阪井 ひとみ / さかい ひとみ (pa,sc)
大震災より、花をいただく機会がとても増え、さらに花のモチーフの作品を作ってほしいという 依頼を受けた。何かできないかと思っていた頃だったので、花は少なからず人を元気にしてくれる のかもしれないと思い、作品を作り始めた。
伴野 久美子 / ばんの くみこ (pa,sc,in,per)
高取藩下屋敷であった福島家の、藩主をもてなす非日常空間に展開する、日本人の美意識を
具現化した「用の美」の伝統と、現代のテクノロジーで表現する「美の用」の融合。
調度の延長に依る構成。能の謡で描く秋という季節、華やかな憶い。
http://www.bankumi.com/